家庭は、子どもの生活習慣を育む場であり、子どもが初めて本と出会う場所です。
家庭における読み聞かせなどの読書活動は、家族の触れ合いや親子のコミュニケーションを深めることにもつながります。
また、子どものうちから読書習慣を身につけることの重要性を理解し、日常の生活を通して、読書が生活の一部として継続的に行われるよう、子どもの読書活動に積極的に関わっていくこと (「親自身が読書する姿を子どもに見せる」「子どもと一緒に図書館に出かける」「読み聞かせ会に参加する」等)を親に周知することが必要です。
さらに、支援を必要とする子どもに対する読書活動の推進にも取り組みます。
図書館における環境整備・児童サービスの充実
家庭への広報と啓発
注意:ブックスタート事業とは
すべての赤ちゃんとその保護者を対象として、乳児健康診査などの機会に「絵本」と「赤ちゃんと絵本を楽しむ体験」をプレゼントする活動。赤ちゃんと保護者が絵本を介して、心ふれあう時間を持つきっかけを届ける事業。
地域の関係団体との連携強化
地域における子どもたちと大人の交流促進を図るなかで、オンラインサービスやデジタルコンテンツも活用しながら、地域読書活動の催し等を開催します。
地区公民館の読書活動の推進
乳幼児へ本と触れ合う機会を提供
子育て支援センター、児童館等で、絵本の読み聞かせ、紙芝居やパネルシアター等を行い、一層の充実を図ります。
子どもが本のよさを知り、生涯にわたって自ら読書を楽しむ習慣を形成するため、発達段階に応じた読書活動を推進していく必要があります。そして、各教科等の学校教育全体を通じて、適切な支援を行うことが大切です。中でも、学校図書館は、児童生徒にとって身近な場所であるとともに、読書指導の場としての機能も備えており、子どもが質の高い読書活動を行う機会を提供する場所となり得ることから、児童生徒の知的活動を増進し、さまざまな興味・関心に応える魅力的な学校図書館資料を整備・充実させることが大切です。
また、幼稚園や保育園、認定こども園等においては、乳幼児が絵本や物語に親しむ機会を確保する観点から、安心して図書に触れることができるようなスペースの確保に努めることが求められます。
図書館における環境整備・児童サービスの充実
図書館から幼稚園や保育所、認定こども園等へ情報発信を行い、「団体貸出」制度の理解と利用促進を図ります。
たくさんの本と出会えるよう、保護者に図書館の利用について働きかける取組を行います。
絵本の貸し出しや絵本に関する情報の発信を積極的に行います。
子どもの読書活動を推進するためには、いつでも、どこでも、子どもの身近な地域で本と親しむことができる環境を整備していくことが必要です。
ア 学校との連携・協力
イ 図書館との連携・協力
ウ 関係部署との連携・協力
注意:出前講座とは
生涯学習出前講座のこと。市民の学習を手伝うために、利用者の要望に応じて市が講師を派遣する事業。
エ 関係機関や関係団体との連携・協力
注意:円卓会議とは
多様な地域住民が参加し、地域の将来像を模索し、地域のために何ができるかを話し合うための会議の場。地域の課題や現状を把握し、「地域づくり」への興味・関心を育むことを目的に話し合う。
注意:日常生活用具給付事業とは
重度障害者等で日常生活において制約がある人に対し、必要に応じて日常生活用具を給付する事業。
令和元年度に施行された読書バリアフリー法の目的・基本理念に寄与できるよう日常生活用具給付事業等を継続して実施することが必要です。
読書を支援する新たな給付サービスが開始され次第、速やかに情報を発信します。
読み聞かせボランティア団体や図書館等と連携して、「4か月児健康診査」と2歳6か月児の「にこにこ教室(歯科健診)」時にブックスタート事業を実施しました。
読み聞かせボランティアが、事業の説明や読み聞かせの実演、図書館情報の紹介、4か月児健診で絵本の配布、にこにこ教室で絵本の紹介資料を配布しました。
母子保健事業等の待ち時間に、気軽に絵本に親しめる環境づくりとして、図書館から借りた絵本を保健センターに設置していましたが、新型コロナウイルス感染防止対策のため中止しています。
学校現場からの要望や施設管理上の必要性に基づき、緊急度や危険性などを考慮しながら、安全安心な教育環境の整備を行いました。
学校再編を視野に入れつつ、学校現場からの要望や施設管理上の必要性に基づき、緊急度や危険性などを考慮しながら、施設の改修や修繕を実施します。引き続き、安全で安心な教育環境の整備を行ってまいります。
利用しやすい学校図書館になるよう読書環境の整備に努めます。
本計画を効果的に推進するため、関係機関や団体等との連携・協力をさらに強化するとともに、市役所内の関係各課や関係施設とが一体となった取組を進めます。
また、今後も読書活動推進に関する情報の収集・提供はもとより、子ども読書活動を支援するための環境整備を継続してまいります。